薬剤師の就職先、転職先、仕事探しをしている方、今の薬剤師の就職先のランキングを知っていますか?
薬剤師の就職先ランキング
2016年のデータでは以下のような分布になっています。
薬剤師数(人) | 割合(%) | |
---|---|---|
薬局(保険薬局とドラッグストア) | 172142 | 57.1 |
医療施設(病院と診療所) | 58044 | 19.3 |
医薬品関係企業(製薬会社と医薬品卸企業) | 42024 | 13.9 |
公務員薬剤師 | 6813 | 2.3 |
大学勤務者、大学院生又は研究者 | 5046 | 1.7 |
その他の働き方や、無職の方 | 17233 | 5.7 |
※参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
この表からわかる通り、圧倒的に保険薬局、ドラッグストア数字が高いのですが、これは全国的にあるドラッグストアと薬局の数によるところが大きく、圧倒的な人気の勤め先というわけではないようです。
人気ではない、というのは「本当はこの仕事に就きたい」と別の仕事への希望をもっている薬剤師も多いことからそう書きましたが、人気の上位であることには変わりありません。
ドラッグストア、調剤薬局が人気の理由
薬剤師の就職先として、調剤薬局やドラッグストアが多い理由がいくつかあります。
大きな2つは
就職説明会に調剤薬局、ドラッグストアが多く来る。
薬剤師の就職先はドラッグストアや調剤薬局が多いため、これから就職する人も自分もそうなんだと思い込んでいる。(他の業種をあまり知らない)
他の業種に関しては別のページで説明していますので割愛しますが、薬剤師が様々なところで活躍している事実が一般的ではないことが理由の一つですね。
病院に勤める薬剤師の考え方
薬剤師が病院に就職するメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか?
まずは医療に近い場所での仕事のために、様々なことが学べるということが大きなメリットでしょう。
患者さんと触れ合ったり、医療の現場にいることでドラッグストアでは体験できないことや知識が入ってきます。
病院では検査値付きの処方箋を経験することができますが、ドラッグストアでは通常は経験ができません。
医療の現場に触れることで学ぶ薬剤師
ドラッグストア勤務などだとどうしても売り上げなどに目が行ってしまい、患者(客)との「医療」としての触れ合いが少なくなります。
ドラッグストアや調剤薬局に勤務する人で「仕事にやりがいを感じない」と答える人が多いのもそのせいなのではないでしょうか?
この薬剤師の病院勤務でのやりがいというものの多くは患者さんからの感謝の言葉など会話の中から生まれるものが多いと聞きます。